アマモ種苗育成を通しての環境保全教育 2006年11月28日
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目次
1、はじめに
2、ロータリークラブでの説明会
3、旭中学校事前出前授業
4、旭中学校での播種キット植付け作業
5、これから
はじめに
アマモは自然環境保全、漁業生産などに多大な貢献をしていることは広く知られています。 近年アマモ場の減少が著しく、それに伴い漁業生産の低下、環境悪化が叫ばれて久しくなります。 官民をあわせてアマモ場の人工的な回復にも力を入れています。(参照:アマモ場造成技術)また、瀬戸内海の一部では回復の兆しが見え、岡山県下でも回復が観察されています。しかし、回復はいまだ十分とは言えず、あるいはいつ減少に転じるかは不明です。
近時地球規模での生態環境保全への関心も高まり、市民レベルで参加できる環境活動、生態環境保全活動が活発化し、学童、生徒の環境教育も広く実践され始めています。
海の林とも言われるアマモ場の回復を広く社会に呼びかけ、さらに次の世代にも引き継いでいくという活動を、アマモ播種キット(NPO法人 アマモ種子バンク製)を利用して、生物(アマモ)を育て生命の神秘、重要性を認識し、加えて麗しい日本の海を守り、情緒豊かな子供たちの育ちの一助になればと願いつつ、岡山旭川ロータリークラブ、岡山科学技術専門学校生物工学科、NPO法人エコ・ギアの協働で当事業を実施する運びとなりました。
この活動の特徴は
1、 海辺地域の学童に限らず、アマモ播種キットの使用により、地域的な制約は無く実行可能である
2、 難しい技術は不要で幼稚園児から大人にいたるまで実行可能である
3、 家庭に置き発芽、成長が観察でき、自然に対する親しみの念を抱くとともに情操教育に貢献する
4、 成長したアマモ種苗は、天然の海域に簡単に移植可能で、環境保全の一翼を担う充実感を得られる
5、 岡山県下でのアマモ育苗、植え付けの環境教育の実践は初めての試みである
などです。
実施経過等を以下に示します。
1 実施団体および場所: 美咲町立旭中学校 理科授業(全校生徒) 岡山県久米郡美咲町西川829−2 2 事前教育(出前授業): 10月30日(月)14:40〜15:30 於 美咲町立旭中学校 講師:岡山科学技術専門学校生物工学科 福田富男 3 アマモ播種キット植付け: 11月9日(木)14:30〜16:00 於 美咲町立旭中学校 指導:岡山科学技術専門学校生物工学科 学生 4 天然海域移植: 平成19年2月上旬(予定) 於 兵庫県赤穂海浜公園前アマモ場
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ロータリークラブでの説明会
平成18年10月18日に開催された岡山旭川ロータリークラブの第743回例会に於いて、アマモとは何か,アマモ場の効用、環境保全教育に取り組む具体的方法などについて紹介しました(講師 岡山科学技術専門学校生物工学科 福田富男)。
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旭中学校事前出前授業
平成18年10月30日(月)14:40〜15:30に岡山県美咲町立旭中学校の全校生徒を対象に、環境保全の重要性、アマモ場造成を通しての環境保全に参加する意義、生物を育て生命の大切さを学ぶことなどについて、事業実施に先立ち事前の授業を実施しました(講師 岡山科学技術専門学校生物工学科 福田富男)。アマモとはどんな植物か、アマモの学名と和名(参照:学名の正確な意味を知っていますか?、海のオアシス)、アマモ場の重要性(参照:アマモとは?アマモ場の効用)などについて解説を行いました。
はい、皆さんアマモってどんな植物かな?
みんな真剣に聞いています、なんか難しそうかなぁ?
皆さん、学名って知ってますよね?和名は?
真剣な中にも和やかさがあって、微笑ましいですねぇ♪
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旭中学校での播種キット植付け作業
平成18年11月9日14:30〜16:30に旭中学校で予定通り、アマモ種子の播種を実行しました。幸い穏やかな天候に恵まれ、生徒の皆様、関係者一同和やかに作業ができました。NPO法人アマモ種子バンクの事務局長さんが自ら、指導も兼ねてアマモの播種キットを兵庫県西宮市から運んでくださり大変助かりました。また、作業用のブルーシートをはじめ必要品まで準備していただき感謝の念に耐えません。播種用のビンはロータリクラブ、播種キット一式などはエコ・ギアで調達いたしました。
播種作業は6班に分かれ、各々の班に、学校法人岡山科学技術専門学校、生物工学科水産コースの生徒および種子バンクの事務局長さんがついて、丁寧な指導のもとに順調かつ慎重に行われました。
まずは、挨拶です
校長先生
”しっかり学び環境の保全に協力しましょう”旭川ロータリー・クラブ会長
”大人たちが壊してしまった自然を皆様の力で取り返して下さい”アマモ種子バンク事務局長
”各地でこのような取り組みがなされています、これからもよろしく!”岡山科学技術専門学校生物工学科
”それでは、指導してくれる先生達を紹介します”
播種作業など
播種方法の簡単な解説(福田富男講師、種子バンク芳田事務局長)
”はい、それでは説明して行きます”
播種作業1
”これで、良いのかしら?え?どれどれ?”
播種作業2
”砂を詰めるのねぇ・・・”播種作業3
”結構楽しいわぁ〜〜♪”
播種作業4
”かなり完成です。ポットを沈めて、割り箸でエアー抜きが肝腎ですよ!!”
データ記入
”これ、私のだからね♪!!(笑)” ”もち、取らないさ(爆笑)”
管理方法説明
”あまり暖かくない部屋で、直射日光が当たらない場所が適当です”
かたづけ
”はい、ご苦労様でした!!”
山陽新聞が取材に来て下さり、以下のように大々的に報道して下さいました。これを機に多くの皆様が興味を示して下さると嬉しいですね♪
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これから
予定表に記述したように、成長したアマモは来春天然海域に移植する予定です。また、発芽や成長については順次、生徒さんの反応も含め当HP上で紹介して行くつもりですので、どうか今後とも時々このHPを開いて下さい。
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