クロダイに見つめられてびっくり!! 2025年3月29日



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 私は現役時代にSUQUBA潜水を仕事の一環でしていたことがあります.その時に空中では多分できないであろうことを何回か経験したことがあります.その一つが空を飛ぶことです.水中では無重力状態に近くなり,スーパーマンよろしく,自分の思うままにふわぁ~~と空中に(実際は水中ですが・・)浮きあがれるのです.船上にいる人が底はかなり急峻な状態らしいので気を付けるように注意してくれますが,どんな急峻な坂であれ,例え崖であっても平気です.転げ落ちることはありません!無重力の訓練のため実際に水中で宇宙飛行士などが,あらかじめ訓練しているようです.半面それが返って困ることもあります.例えば重いハンマーなどで杭を打とうとすると,ハンマーが動くかわりに自分が動いてしまいなかなか困難です.
 漁礁などで集魚状態を観察する時は水中ノートに結果を書きますが,体がふわふわしていると書きにくいので,海底が近い時は腹ばいになり,記録します.ある時,結果を書いていて,何故か視線を感じたことがあります!この水中で誰の視線を??と思い,ふっと顔を上げると,目の前に大きなクロダイが十数尾取り囲んで私の方を見ているのです!!ギョ!として固まってしまいました.次の瞬間,彼らも私が気づいたことを(たぶん)感じ取りさぁ~~と散りじりになって行きました.水中では物が大きく見えます.その時のクロダイの巨大に見えたことは今でも,冷や汗がでるような心地です!
 街中の雑踏でふと視線を感じ目を向けると人が見ていたことを経験したことはありませんか?知人の場合もありますが,無縁の人であることが多いですね.クロダイと言えど視線を感じるのだな!と思った経験でした.私の仮説ですがこれは多分,いわゆる“気”を感じとっているのではないかと思うのです.そしてこの気は前述した人であれクロダイであれ,気を発しており,またそれを感じ取っているのだと思うのです.そしてその気を感じ取る能力は下等動物(人類の勝手な分類ですが)ほど強いのではないでしょうか.
 現存する種類はその能力で,危険から回避したものが生き残った結果でしょう.多分人類もかつては持っていたのではないかと思われますが,まわりから危険が少なくなった結果多くを失ったのでしょう.昔の武芸者が“む!殺気!”と言い危険を回避する場面が描かれますが,修行を積むことで,その能力がよみがえるのではないでしょうか.また,スポーツ選手などがいわゆるゾーンに入ると言い,野球やテニスなどでボールが止まって見えるとか?ゴルフではパットのラインが一本の筋として見えるとか?どのような分野でも達人あるいは訓練により,その能力が発揮できるのではないでしょうか?
 クロダイは非常に頭が良く,何でも興味を示します.そして群れを成して回遊しているらしいのですが,潜水している私を見つけて,みんなで見に来ていたのでしょうね?
 クロダイは頭が良い,魚類などには第六感がある?と言うことはまた,別のテーマといたします.


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