魚卵のお話 2009年5月16日 |
ホンダワラ類に付着するサヨリの発眼卵です。 目玉が見えていますね、分かりますか? そして、サヨリは体が細長いので、卵(らん)の中で体が螺旋状に渦巻いて見えますね? 発生のこんな段階を発眼卵(はつがんらん)といいます。 そして、白色の細いひも状のものでからまりながら付着しています。 このような、糸で物にからみつく卵は ”纏絡糸卵(てんらくしらん)”と呼ばれます。”纏”は”まとう”、”絡”は”からむ”と言うような意味の漢字です。他にはメダカ、サンマなどがこの卵です。
アユ、コイ、キンギョやマコガレイなどの卵はねばねばした物質で物に付着しますが、”粘着卵(ねんちゃくらん)”と呼ばれます。 纏絡糸卵、粘着卵は全体として”付着卵(ふちゃくらん)”と呼ばれます。
その他に水に漂ったり表面に浮いたりする、”浮性卵(ふせいらん)・タイ類他”や、 底面に沈む”沈性卵(ちんせいらん)・サケマス類他”などがあります。
外側の丸は顕微鏡の視野で〜〜〜す。